今から3年前のことです。私は小牧市の市議会議員選挙で、中学校の教員OB(当時67歳)の方とお知り合いになりました。Sさんは校長先生を最後に退職、現在はボランティアで引きこもりの子たちに週2回勉強を教えておられるとのことでした。Sさんは「教員は毎日、朝から晩まで大変です。こんな過酷な状況が続くようだったらその内、教員採用試験を受ける人が誰もいなくなるんじゃないかと心配しています。」と言っておられました。
昨年の6月のことです。私は大府市にて議員さんの手作り新聞のポスティングを朝7時から行いました。7時15分頃、大府小学校の前を通ったら若い女の先生が校庭で作業をしてみえました。私は「・・・・」
教育委員会は現場教員の待遇改善に努力すべきです。私に言わせればテストの問題作成、採点などは教育委員会の方ですべきだと思います。それだけでも教員の負担は随分と軽くなります。空いた時間を生徒と触れ合う時間に充てるべきです。私は小中高の12年間、担任の先生と一対一で話をしたことが一度もありませんでした。こんなことはおかしいです。担任の先生と生徒のコミュニケーションがきちんととれていれば、いじめなどは決して起きません。そもそも学校の先生の一番の役割は子どもたちに夢や希望、目標を持たせることではないでしょうか。

今から16年前、私は某衆議院議員のHPを担当していました。ある日のこと、私は先生に大臣になるとしたらどんな大臣になりたいかをお聞きしました。答えは文部大臣でした。そこで私は先生に「難しい数学や化学、物理。一般の人には必要ないと思うんですが・・・」と言うと先生は「それは違う、子どもたちに考える機会を多く与えることが大切なんだ。」と仰いました。だがしかし、因数分解が必要な人、ほとんどいないと思いますが。
2009年に民主党が政権を獲ったわけですが「ムダを省く」ということをさかんに言っていました。日本における一番のムダは教育だと私は思います。六・三・三・四制、いかにも長いです。教育にこれほど時間をかけなければならない理由の一つに日本語の難しさが挙げれます。言語としてみれば日本語は世界一難しいでしょう。ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットを入れると四種類の文字。日本語は一体全部で何文字あるんでしょうか。(漢字はおよそ10万字あるとのこと。日本人として最低限覚えなければならい漢字は2,136文字です。)ちなみに英語はたったの26文字です。麻生太郎氏が総理大臣だった時、国会の答弁で経済が破綻(はたん)をするを「はじょう」と言ってしまい失笑をかったことがありました。ある意味、日本語の難しさを象徴するような出来事でしたが、ちょっと残念です。

教育とは本来、現実に則したものであるべきです。冒頭の教員OBのSさんが言っておられましたが、「我々の時代は間違った英語を教わっていた。」今から50年、60年前の英語教育は文法に主眼が置かれていて、言い回しそのものは実際には使われない死語ばかりだったのです。It is a long time since I saw you last. 最近の学校教育では Long time no see. だそうですが、ネイティブはこのような表現はほとんど使わないそうです。久しぶりに会った相手に対しては、Hi あるいは How are you? が一般的だそうです。最近では小学校6年生で、英語の歌やゲーム、簡単な英会話に親しむという授業が実施されているとのこと。いい傾向だと思います。日本人全体でみると英語を話せる人は5%だそうです。これから日本を背負って立つ若い人たちにはすべての人に英語をマスターしてほしいと思います。ちなみにインド人は、ほとんどの人がヒンディー語と英語が話せるそうです。日本人が英語を話せないというのは間違っています。(楽天は英語が公用語です。これからの時代、そのような会社が多く出てくるでしょう。)
英語と共に、IT化が進んでいる現代においてパソコンは必要不可欠です。word excel power pointの習得は義務教育の間にすべきです。難しい数学や理科の授業を削ってパソコンの授業を開設した方が今の時代に則していますし有効です。

私は大学を含めて学校で16年間学んだわけですが、社会に出て役に立ったことは、ほとんどありません。

今の日本の社会にマッチした教育内容に改革してくれる大臣の出現に期待をしています。